はじめまして!
皆さん、はじめまして!
Kazekaの代表の小山です。
僕は、女性として生まれましたが、現在は男性として生活をしています。
いわゆるLGBTQ+の「T」にあたるFtM(Female to Male)です。
性自認が“男性”であることを自覚したのは、18歳の時でした。
偶然、携帯で調べたのがきっかけでした。
幼い頃からカッコいいものが好きで、よく4個上の兄のマネばかりしていました。
思春期の頃には、徐々に女性らしくなっていく身体や、周りから女性らしい所作を求められることが、上手く言語化はできないけどなんとなく嫌だなと思うことが増えていきました。
どうして声が低くならないんだろう。
どうして身長が伸びないんだろう。
男の子と話す時よりも女の子と話す時の方がドキドキするのはどうしてだろう。
膨らんでいく胸が目立つのが辛くて、前から吹く風を嫌いになりました。
いつのまにか猫背で歩くことが癖になっていました。
ジェンダーに関する知識をつけた今なら、自分がなぜ嫌だったのか分かりますが、その当時は自分がなんだか普通ではないみたいに思えて、不安な気持ちでいっぱいでした。
自分がFtMであることを自覚してからは、言語化できた安心感と同時に、今の日本を当事者として生きることに凄まじい困難があることを理解しました。
20歳の時には、当事者として生きるよりも来世に期待したほうがずっと楽に思えて、何度も何度も自分で自分の人生を終わらせようと考えていました。
そんな僕が今日まで生きていられているのは、カミングアウトしてからも変わらずに応援してくれる両親、妹でも弟でもたった一人の兄弟だと言ってくれた兄、変わらずに仲良くしてくれる友人、生まれて初めて僕のことを男の子として好きになってくれた恋人、たくさんの周りの人に支えられたお陰です。
どうせ、20歳までと決めていた人生です!
残りの人生全部、LGBTQ+当事者の方々のために使いたい!
今度は僕が、当事者の方を支えたい!
現在(2023年10月25日時点)の日本では、性別適合手術を受けずに戸籍上の性別を変更することはできません。
トランスジェンダーの方の中には性別を変更したくても、今すぐには難しいという方も多いのではないでしょうか。
僕もその一人です。
現在は男性として生活をしていますが、戸籍上の性別は女性のままで、”風香”のままです。
それでも、”風香”のままでも、「僕は、僕で生まれてきて良かった!」と胸を張って言い切れます。
ブランド名には、あなたがあなたで生まれてきて良かった!と胸を張って生きてほしいという想いを込めて、僕の戸籍上の名前である”風香”を訓読みにして『Kazeka』と名付けました。(ここだけの話、せっかく両親がつけてくれた名前なので、戸籍上の性別を変更した後も何らかの形で残したいと思ったのもあります。)
最後になりますが、『Kazeka』を見つけてくれて、本当にありがとうございます。
いつか、これを読んでくれたあなたに会えますように。