女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑨

Kazekaの代表の小山です。

女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑧の続きです。

メンタルクリニックでの診察も早いもので4回目です。
今回から2人目の先生に変わり、前回までの先生と交互に診察を受けていきます。
2人目の先生は通っているメンタルクリニックの院長先生で、ホームページの写真を見る限りかなり強面な感じだったので、厳しい先生だったらどうしようと
緊張していましたが、待合室で待っていると、前の患者さんが診察室の扉を開けた時に「久しぶり~!元気だった?」という明るい声が聞こえてきて、少し安心できました。
実際に診察を受けてみると、本当に優しいおじいちゃんのような感じでとても話しやすかったです。

診察では、前回までの先生が書いたカルテをもとに基本情報を確認した後、初回の診察で宿題として出された自分史を読んで、先生が気になったことをいくつか質問されました。
彼女について聞かれたので、5年越しに両親に紹介できたことを話しました。

両親にはカミングアウトした時に彼女がいることも話していましたが、なかなか受け入れてもらえず、何度も彼女の話をして先日やっと会ってもらえました。
会ってみてどうなるのか全く予想ができず不安でしたが、無事に紹介できただけではなく思わぬ収穫もありました。
それは、両親に僕が本当に男の子なんだと思ってもらえたことです。
カミングアウトしてからも、僕のことをちょっとボーイッシュが過ぎる女の子だと思っていた両親は、彼女を見て僕が女の子ではないことに気づいたそうです。
彼女が帰った後に、「あれが女の子…全然違う生き物だ…なんで24年も気づかなかったんだ…」と言っている2人を見て笑いました。

このことを先生に話すと、「それは、両親もビックリしただろうね~」と笑っていました。

しばらくして僕の緊張もほぐれてきた頃、突然机を挟んで座っていた先生が立ち上がり何かを確認しました。
「足広げて座るんだね、女の人で足を広げて座る人ってあんまりいないでしょ。」
僕の座り方を確認したみたいです。
患者の無意識の状態を観察するなんて、なんだか分からないけどプロっぽい!と思いました笑

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