女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑧
Kazekaの代表の小山です。
女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑦の続きです。
メンタルクリニックで乳房切除術を行う病院への紹介状を書いてもらったので、手術方法や入院日程を決めるために診察を受けに行きました。
手術方法は胸の大きさやどの程度垂れているかによって異なり、僕の場合は次の2つに当てはまると説明を受けました。
【O字切開】
・乳輪に沿って丸く切開する方法
・胸の状態によっては、皮膚のたるみが残ってしまう場合がある
・若い人は皮膚が縮みやすいため、綺麗な仕上がりになる可能性が高い
・切開する乳輪部分は色素が濃いため、手術の跡が目立ちにくい
【I字切開】
・乳房の下を横にまっすぐ切開する方法
・皮膚のたるみが残りにくく、より確実に平らになる
・手術の跡が残ってしまう可能性が高い
つまり、皮膚のたるみと手術の跡のどちらを優先させるかということですね。
…究極の2択すぎない??
胸の膨らみがなくなっても、皮膚のたるみが残ったら意味がない気がするし、若いからといって、必ずしも綺麗に皮膚が縮むとは限らない。
いっそ、めちゃくちゃ筋トレして胸筋をつければ、皮膚のたるみが目立たなくなるのでは…??
いや、僕に筋トレを続けられる精神力があるとは思えないな。
かといって手術の跡が残っていたら、上裸になった時に目立ってしまうだろうし…
でも、皮膚のたるみは確実になくなるし、手術の跡も一周回って勲章みたいでかっこいい気がする…
最終的には本人の希望に沿って手術方法を決めるそうですが、いろんな考えが頭の中をぐるぐる巡って、結局その場では決められませんでした。
次回の術前健診までに決めればいいそうなので、ゆっくり考えたいと思います。
手術方法は決まりませんでしたが、僕も無事に保険適用で手術を受けられることになりました。
先生によると、昨年は、乳房切除術を希望するほぼ全員が保険適用で手術を受けられたそうです。
当事者や支援者の方々が声を上げ続けてくれたお陰で、救われた人がたくさんいるということを改めて実感しました。
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