女の子で生まれた僕が男性として生きるまで㉓
Kazekaの代表の小山です。
女の子で生まれた僕が男性として生きるまで㉒の続きです。
ホルモン治療を始めて約1年が経ちました。
胸の手術が終わったのと同時に始めたので、胸の手術からも1年が経過したことになります。
戻るかどうか五分五分と言われていた胸の感覚は、ラッキーなことにほとんど回復しました。
また、ホルモン治療は短期持続型のホルモン注射を8本打ち、長期持続型のホルモン注射を2本打ちました。
声変わりも終わり、以前に比べて筋肉がつきやすくなったように感じます。
副作用については軽い肌荒れぐらいにとどまり、他に目立ったことはありませんでした。
女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑰でも少し触れましたが、子宮・卵巣の摘出手術を受けずに性別変更するには、ある程度ホルモン治療を続けている実績がなくてはいけません。
しかしながら、その期間は明確ではなく概ね1年以上だろうということでした。
7月に入り、性別変更の手続きのための準備を始めました。
そして、準備を進めていくうちに僕はあることに気づくわけです。
貰ったはずの2枚の意見書がないぞ、と。
急いでメンタルクリニックに電話したところ、胸の手術前にいただいていた意見書とは別に、戸籍の性別変更のための意見書を貰わなくてはいけないそうです。
よくよく考えれば、胸の手術をする際に病院に提出しているので、なくて当たり前なのですが、この時の僕はなくしてしまったのではないかと、それはもうとんでもなくテンパりました。
受付の方の言葉に安心していると、新たな意見書やその他の手続きの説明のために診察を受ける必要があるけど、このまま予約していくか聞かれました。
確認の電話だったのに申し訳ないなと思いつつ、予約を取らせていただくことにしました。