女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑱
Kazekaの代表の小山です。
女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑰の続きです。
胸の手術を受けてから、2ヵ月が経ちました。
退院してからもしばらくは痛みが続いて、手術をする前よりも猫背な自分の姿に、本当に大丈夫だろうか??と少し不安になりましたが、2週間も経つとだいぶ痛みが落ち着いてきました。
術式的に、胸の感覚が戻るか戻らないかは五分五分とのことでしたが、じわじわ広がるように戻ってきて、今ではほとんどの部分に感覚があります。
ちょうど同じ頃に術後検査を受けて、手術を終えてからずっと着けていたリブバンド(術後に胸を抑えるコルセットのようなもの)を外す許可が出ました。
退院してからもずっとこのリブバンドを着けていたので、それまで本当に胸がなくなったという実感がありませんでした。
この6年、ナベシャツを着けずに外に出たことはありません。
ナベシャツなしで人前に出るなんて考えられなくて、お風呂上りでも、夏の猛暑の日でも、胸のシルエットが分かりやすい服の時は常に着けてきました。
Tシャツ1枚で外に出た時、息のしやすさに驚きました。
前から強い風が吹いて、胸を気にしなくていいことに気づきました。
もう、猫背で歩かなくていい。
ずっと欲しかったものが、たしかにそこにありました。
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