女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑥

Kazekaの代表の小山です。

女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑤の続きです。

婦人科で診断書をもらい、その足でメンタルクリニックに診察を受けに行きました。
診察内容としては、前回、前々回とあまり変わったことはなく、今回はこれで終わりかなと思っていると、最後に先生から
胸の手術を行う病院の紹介状を書きましょうかと聞かれました。

聞かれて真っ先に浮かんだのは、なんで紹介状を書いてくれるんだろう?という疑問でした。
なぜなら、乳房切除術を保険適用で受けるためには、2人の精神科医から性同一性障害の意見書をもらわなくてはならず、この時点で僕はまだ1枚も書いていただいていなかったからです。
そのことを先生に尋ねると、意見書が出てから
手術の予約をしても受けられるのはかなり先になってしまうため、すぐに手術ができるようにメンタルクリニックに通いながら予約を待つことを推奨しているそうです。
まだ3回しか診察を受けていないのにいいのだろうかと思いつつ、紹介状を書いてもらうことにしました。

病院を出て、友人や知人に紹介状を書いてもらったことを伝えました。
「手術前にご飯たくさん食べて、体力つけてね!」
「そもそも、性別変更の要件を見直すべきだと思うけど、今できることを頑張っていてかっこいいね!」
「良かったね!手術で不安なこともあると思うけど、やっと男の子として生きられるね!」
正直、周りの人がこんなに喜んでくれるなんて思っていなかったので、とても驚きました。

“喜んでいいんだ”

ようやく自分の気持ちに気づいて、目に涙がにじみました。

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