女の子で生まれた僕が男性として生きるまで⑤
Kazekaの代表の小山です。
女の子で生まれた僕が男性として生きるまで④の続きです。
前回の診断で、身体的な性別が女性であるという診断書を婦人科でもらってくるように言われたので、紹介状を片手に婦人科に行きました。
治療を行うために診断書が必要なことは分かっていますが、婦人科での診察は正直かなり辛い時間でした。
誤解のないようにしていただきたいのは、こちらの婦人科の受付の方々や看護師さんたちはとても素晴らしかったということです。
例えば、名前を呼ぶ際に名字だけで呼んでくださったり、どうしても下の名前を確認しなくてはいけない場合は、近くまで来て書類を指差して確認してくださいました。
僕にとってフルネームでの呼び出しは、「女性です!!」と周りに宣言されているようなものなので、この配慮はとてもありがたかったです。
しかし、どんなに素晴らしい病院だったとしても、僕にとって婦人科に行くということは、自分で自分のことを女性であると認めているようなものであり、他の患者の方々にも女性だと思われてしまうため、入ること自体かなりハードルが高いです。
また、診察では内診台と呼ばれる椅子に下着を着けていない状態で座り、外見の確認と子宮・卵巣があるか超音波での検査を行うのですが、24年間女性として生きてきて、それが困っているから診断と治療を行っているのに、なぜ今さら確かめなくてはいけないんだと少しネガティブな気持ちになりました。
心身ともにズタボロになりながらもなんとか診断書をもらい、その足でメンタルクリニックに向かいました。
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