女の子で生まれた僕が男性として生きるまで③

Kazekaの代表の小山です。

女の子で生まれた僕が男性として生きるまで②の続きです。

2回目の診察には、前回出題された“宿題”を持って向かいました。
この“宿題”とは、現在の治療状況と、物心ついてから現在までに起きた性同一性障害に関連した出来事、いわゆる「自分史」をA4用紙3枚分書いてくるというものです。

診察内容は基本的には前回と似たような感じでしたが、今回の診察では自分史をもとに、現在ホルモン治療を行っていないのはなぜか、胸の手術は国内と海外のどちらを希望するか、子宮・卵巣の摘出は望んでいるかなど、治療についての質問をいくつかされました。

そして、周りの人、特に両親は性同一性障害の診断・治療について、どう思っているのかについても聞かれました。
この時点ではまだ、両親に診断・治療を始めることを話せていなかったので、上手く答えることができませんでした。
両親には既にカミングアウトしていますし、この仕事についても応援してくれています。
しかし、その一方で、僕の性別についてあまり考えないようにしていることや、治療に対して快く思っていないことを知っていたからです。

最後に先生から、次回の診断までに身体的な性別を判断するために、婦人科で診断書をもらってくるように言われました。
そしてお会計の後、受付でメンタルクリニックの近くの婦人科の紹介状と、前回の性染色体の検査結果の紙を渡されました。

「今後必要になりますので、大切に保管してくださいね。」

いよいよ治療が始まるんだなと思いました。
いつかは話さなくてはいけないと思っていましたが、両親の反応を想像すると、正直怖かったです。

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